レモンバームを味わう|レモンのような香りと穏やかな時間を楽しむハーブ

レモンのような爽やかな香りと、やさしい味わいが魅力のレモンバーム。

名前に「レモン」とついていますが、レモンの仲間ではなく、ミントと同じシソ科の植物です。

古くからヨーロッパで親しまれてきたハーブのひとつで、ハーブティーとして楽しむほか、料理やお菓子の香りづけにも使われています。

忙しい一日の合間や、気持ちをゆっくり切り替えたいとき。

そんな時間に、レモンバームの穏やかな香りを取り入れてみるのもよさそうです。

今回は、レモンバームの特徴や香り、主な成分と知られている作用、暮らしの中での楽しみ方をご紹介します。


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レモンバームとは?

レモンバーム(Melissa officinalis)は、シソ科コウスイハッカ属の多年草です。

地中海沿岸から西アジアなどを原産地とし、現在では世界各地で栽培されています。

葉を軽くこすると、レモンを思わせる爽やかな香りが広がります。

「メリッサ」という名前でも知られており、ギリシャ語でミツバチを意味する「melissa」に由来するといわれています。

小さな花にはミツバチが訪れることもあり、古くから人々の暮らしと結びついてきた植物です。

レモンバームの基本情報

  • 学名:Melissa officinalis
  • 科名:シソ科
  • 和名:コウスイハッカ(香水薄荷)
  • 使用部位:主に葉
  • 主な成分:ロスマリン酸、フラボノイド、精油成分など
  • 香り:レモンのような爽やかさと、やわらかな草の香り

レモンバームの香りと味わい

レモンバームの魅力は、柑橘を思わせる爽やかな香りです。

レモンのような印象がありながら、果実のレモンほど強い酸味はなく、ハーブらしい穏やかな風味を楽しめます。

口に含むと、やわらかな草の風味が広がり、後味にはほのかな清涼感が残ります。

フレッシュな葉では青々とした香りを感じやすく、乾燥させたものは、少し落ち着いた香りになります。

温かいハーブティーでは湯気とともに香りが広がり、冷やすと軽やかですっきりとした飲み口に。

そのままでも楽しめますが、ほかのハーブと組み合わせることで、香りや味わいに変化が生まれます。

レモンバームに含まれる成分と知られている作用

レモンバームには、ポリフェノール類や芳香成分など、さまざまな植物成分が含まれています。

それぞれの成分を知ることで、レモンバームらしい香りや植物としての特徴が見えてきます。

ロスマリン酸|植物に含まれるポリフェノール

ロスマリン酸は、シソ科の植物に広く含まれるポリフェノールの一種です。

抗酸化作用が知られており、炎症に関わる反応への作用も研究されています。

抗酸化作用とは、活性酸素によって起こる酸化反応を抑える働きのことです。

ただし、成分そのものについて確認されている作用が、ハーブティーを飲んだときに同じように現れるとは限りません。

シトラールなど|レモンを思わせる芳香成分

レモンバームの精油には、ゲラニアールとネラール(合わせてシトラールと呼ばれます)、シトロネラールなどの芳香成分が含まれています。

これらは、レモンバーム特有の柑橘を思わせる香りに関わる成分です。

香りは鼻の嗅覚受容体で感知され、脳へと伝えられます。

嗅覚は記憶や感情とも関わりが深く、好きな香りを感じることで、気分が切り替わったり、ほっとしたりすることもあります。

なお、ハーブティーに含まれる芳香成分の量は、濃縮された精油とは大きく異なります。

穏やかな休息と身体との関わり

レモンバームは、ヨーロッパで古くから休息や食後の心地よさに関わるハーブとして利用されてきました。

現代でもストレスや睡眠、消化との関係について研究されています。

ただし、研究には濃縮エキスを用いたものもあり、一般的なハーブティーと同じ作用が得られるとは限りません。

ハーブティーとして楽しむ場合は、爽やかな香りや温かさを感じながら、ゆっくり過ごす時間のひとつとして取り入れるのもよさそうです。

レモンバームのハーブティーを楽しむ

レモンバームは、単独でもブレンドでも楽しめるハーブです。

香りが強すぎず、ほかの植物とも合わせやすいところに魅力があります。

基本のレモンバームティー

材料(1杯分)

  • 乾燥レモンバーム:小さじ1〜2程度
  • 熱湯:200ml

作り方

  1. ティーポットに乾燥レモンバームを入れます。
  2. 熱湯を注ぎ、ふたをして5分ほど蒸らします。
  3. 茶こしでこして、カップに注ぎます。

香りを逃がしにくくするため、蒸らしている間はふたをしておくとよいでしょう。

濃さは好みに合わせて調整できます。

ペパーミントと合わせて爽やかに

レモンバームのやさしいレモンの香りに、ペパーミントの清涼感を加えたブレンドです。

気分を切り替えたいときや、すっきりした風味を楽しみたいときに。

材料(1杯分)

  • レモンバーム:小さじ1
  • ペパーミント:小さじ1/2
  • 熱湯:200ml

ペパーミントの香りが強く感じられる場合は、少量から試してみるのもよさそうです。

ペパーミントの香りやメントールについては、こちらの記事でも紹介しています。

→ ペパーミントを味わう|爽やかな香りとメントールの魅力

カモミールと合わせて穏やかに

レモンバームの爽やかさと、カモミールのリンゴを思わせる甘い香りを組み合わせます。

一日の終わりに、温かいハーブティーをゆっくり味わいたいときにも。

材料(1杯分)

  • レモンバーム:小さじ1
  • ジャーマンカモミール:小さじ1/2
  • 熱湯:200ml

カモミールはキク科の植物です。キク科植物にアレルギーがある方は避けてください。

カモミールの特徴や楽しみ方については、こちらの記事でも紹介しています。

→ カモミールを味わう|りんごを思わせる香りとやさしい甘さ

ハーブティー以外でのレモンバームの楽しみ方

レモンバームは、飲み物だけでなく、料理やデザートにも取り入れられる植物です。

フルーツやデザートに添える

フレッシュなレモンバームの葉は、フルーツやヨーグルト、ゼリーなどに添えると、爽やかな香りを楽しめます。

イチゴや桃、柑橘類などとも相性がよく、見た目にも涼やかな印象を添えてくれます。

冷たい飲み物に浮かべる

冷たい水や炭酸水に、洗ったレモンバームの葉を数枚浮かべる楽しみ方もあります。

レモンの輪切りを合わせると、柑橘の香りがより豊かになります。

暑い季節には、見た目にも爽やかな飲み物として楽しめそうです。

料理の香りづけに

フレッシュな葉を細かく刻み、サラダやフルーツソースなどに少量加えることもできます。

加熱すると繊細な香りが弱まりやすいため、仕上げに添えるとレモンバームらしさを感じやすくなります。

こんなときにレモンバームを楽しみたい

レモンバームは、季節や時間帯を問わず楽しめるハーブです。

朝の穏やかな時間に

レモンのような軽やかな香りは、朝の一杯にもよく合います。カフェインを含まないハーブティーとして、ゆっくり一日を始めたいときにも。

仕事や家事の合間に

温かいカップを手に取り、香りを感じながら過ごす短い休憩時間。気持ちを切り替えるきっかけとして楽しめます。

暑い季節に

冷やしたレモンバームティーは、すっきりとした飲み口が魅力です。フレッシュな葉やレモンを添えると、さらに涼やかな印象になります。

一日の終わりに

カモミールなどと合わせて、やわらかな香りを楽しむのもひとつの方法です。穏やかな時間を過ごしたいときの飲み物として取り入れられます。

レモンバームの商品を見る

レモンバームを手軽に楽しみたいときには、食品用として販売されている乾燥ハーブが便利です。

単独で香りを味わったり、ペパーミントやカモミールと組み合わせたりと、その日の気分に合わせて楽しめます。

→ 商品を見る

レモンバームを楽しむときの注意点

レモンバームは食品やハーブティーとして利用されていますが、体質や健康状態によっては注意が必要です。

  • 妊娠中・授乳中は、安全性に関する情報が十分ではないため、ハーブティーとしての継続的な使用は控え、医療専門職に相談してください。
  • 鎮静作用のある薬や睡眠薬などを使用している場合は、併用について医師・薬剤師に確認してください。
  • 甲状腺の病気がある方や甲状腺の薬を使用している方は、事前に医師へ相談してください。甲状腺への影響が基礎研究で示唆されていますが、人での影響は十分に明らかになっていません。
  • シソ科植物にアレルギーがある場合は注意が必要です。
  • 飲用には、食品として販売されているハーブを使用してください。

精油のメリッサは非常に濃縮されたものです。ハーブティーと同じように飲用することはできません。

植物を味わう時間

レモンバームは、レモンを思わせる爽やかな香りと、やわらかな草の風味が魅力のハーブです。

温かいハーブティーを一杯用意して、立ちのぼる香りを感じながら、ゆっくりと味わう。

慌ただしい毎日の中でも、植物の香りや味わいに意識を向けることで、いつもとは少し違う時間を楽しめるかもしれません。

レモンバームのように、植物の香りや味わいを楽しむことも、自分をいたわる方法のひとつ。

ほかにも、さまざまな感覚を通して、自分に合う癒しを探してみませんか?

→ 六感から、自分に合う癒しを探す

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