精油を使ったナチュラルスキンケア|植物オイルと香りで肌をいたわる

毎日のスキンケアは、肌の状態だけでなく、ケアをする時間そのものも心地よいものにしたい。

そんなときに取り入れやすいのが、植物オイルと精油を組み合わせたナチュラルスキンケアです。

植物オイルは、肌の乾燥を防ぎ、水分が逃げにくい状態を保つための油分として使うことができます。

そこに精油を加えると、植物が持つ芳香成分による香りを楽しみながら、肌の状態やその日の気分に合わせたケアを考えられるようになります。

ただし、精油は植物から抽出された「油」だからといって、そのまま肌につけられるものではありません。

精油と植物オイル、それぞれの特徴を知りながら、無理なく取り入れていきましょう。

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植物オイルと精油は、役割が違います

ナチュラルスキンケアでは、植物オイルと精油を同じものとして考えないことが大切です。

植物オイルは、肌のうるおいを守るために

ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどの植物オイルは、肌表面に油分を補い、水分が蒸発するのを抑える目的で使われます。

肌の角層には、細胞間脂質や皮脂などからなる「バリア機能」があり、外部からの刺激を防ぎながら、肌内部の水分が失われるのを防いでいます。

乾燥が気になるときには、この肌のバリア機能を支えるように、適度な油分を補うことがスキンケアの一つになります。

精油は、香りと植物の芳香成分を楽しむもの

精油は、植物の花や葉、果皮、樹皮などから芳香成分を抽出したものです。

非常に濃縮されたものなので、肌に使う場合は必ず植物オイルなどで希釈します。

精油を加えることで、

  • 好きな香りを楽しむ
  • スキンケアの時間を心地よくする
  • その日の肌や気分に合わせて香りを選ぶ

といった楽しみ方ができます。

つまり、植物オイルで肌をいたわり、精油で香りを楽しむ。

そんなふうに、それぞれの役割を考えると使いやすくなります。

ボディオイルに使いやすい植物オイル

植物オイルには、それぞれテクスチャーや性質の違いがあります。

肌の状態や、どんな使い心地が好きなのかを基準に選んでみるのもよさそうです。

ホホバオイル

ホホバオイルは、植物油の中でも比較的酸化しにくく、扱いやすいオイルです。

肌なじみのよい使用感で、顔だけでなくボディケアにも使いやすいのが特徴。

べたつきが気になる方でも、少量から試しやすい植物オイルです。

スイートアーモンドオイル

スイートアーモンドオイルは、なめらかで伸びがよく、ボディマッサージにも使いやすい植物オイルです。

乾燥して硬く感じる肌に油分を補いながら、手のひらを滑らせやすくしてくれます。

ゆっくりと身体に触れながらケアしたいときにも向いています。

ローズヒップオイル

ローズヒップオイルは、リノール酸などの脂肪酸を含む植物オイルです。

比較的さらっとした使用感ですが、酸化しやすいため、開封後は保存方法や使用期限にも気を配りたいオイルです。

顔のスキンケアに取り入れる場合は、まず少量から肌との相性を見ていくとよいでしょう。

スキンケアに取り入れたい精油

精油は、肌への働きだけでなく、香りそのものを楽しめるところも魅力です。

ここでは、スキンケアに取り入れやすい代表的な精油を紹介します。

ラベンダー

ラベンダーは、穏やかなフローラル調の香りとハーブらしい清涼感を持つ精油。

スキンケアでは比較的使いやすい精油の一つで、香りを楽しみながらケアしたいときにも向いています。

夜のボディケアに取り入れると、ゆったりとした時間をつくるきっかけにもなります。

→ ラベンダー精油について詳しく見る:精油辞典

ネロリ

ネロリは、ビターオレンジの花から採れる精油です。

甘さの中に少し青みを感じる、上品で華やかな香りが特徴。

肌のケアだけを目的にするのではなく、香りを楽しみながら自分をいたわる時間に取り入れたい精油です。

高価な精油なので、少量を大切に使う楽しみもあります。

→ ネロリ精油について詳しく見る:精油辞典

ローズ・オットー

ローズ・オットーは、ダマスクローズの花から水蒸気蒸留によって得られる、非常に希少な精油です。

華やかで深みのあるローズの香りは、スキンケアの時間を少し特別なものにしてくれます。

「肌のため」だけではなく、香りをゆっくり味わいながら、自分自身をいたわる時間に使いたい精油です。

→ ローズ・オットー精油について詳しく見る:精油辞典

ティートリー

ティートリーは、すっきりとしたグリーン調の香りを持つ精油。

ティートリーに含まれるテルピネン-4-オールなどの芳香成分については、微生物に対する作用などが研究されています。

ただし、精油は医薬品ではないため、ニキビや皮膚炎などの治療を目的として使用するものではありません。

肌に使う場合も、濃度や使用部位に注意しながら取り入れます。

→ ティートリー精油について詳しく見る:精油辞典

お風呂上がりのボディオイルケア

ボディオイルを使うなら、お風呂上がりのケアに取り入れるのも心地よい方法です。

入浴後は、肌に水分が残っているうちに保湿ケアをすると、乾燥を防ぎやすくなります。

タオルで身体を拭いたあと、まだ肌がしっとりしているうちに植物オイルを少量手に取ります。

手のひらでオイルを温めるようになじませてから、腕や脚、デコルテなどにやさしく伸ばしていきます。

強くこする必要はありません。

手のひらを肌に密着させ、ゆっくり滑らせていく。

その感触を味わうだけでも、スキンケアの時間が少しゆったりしたものになります。

精油を加えるときは、濃度を守って

精油は非常に濃縮された芳香物質です。

原液をそのまま肌につけるのではなく、植物オイルなどの基材で希釈して使います。

顔に使用する場合は、特に低濃度から始めることを考えたいところです。

たとえば10mLの植物オイルに精油を1滴加えると、おおよそ0.5%濃度になります。

初めて使う精油は、顔に使う前に腕の内側などで少量を試し、肌に異常がないか確認しておくと安心です。

肌に赤み、かゆみ、刺激などが出た場合は使用を中止します。

また、柑橘系精油の中には、使用後に紫外線を浴びることで皮膚への刺激につながるものがあります。

精油ごとの禁忌事項や注意点も確認してから使うようにしましょう。

→ 精油の濃度と使い方|何滴使えばいい?基本の考え方

肌に使うからこそ、「自然=刺激がない」とは考えない

「天然だから肌にやさしい」と思われることがありますが、天然のものだから必ず刺激がないとは限りません。

精油には植物由来のさまざまな芳香成分が高濃度で含まれています。

そのため、肌質や体質によっては刺激やアレルギー反応が起こることもあります。

特に敏感肌の方、肌に炎症や傷がある場合、妊娠中や治療中などで使用に不安がある場合は、精油を積極的に使う前に専門家へ相談しておくと安心です。

「自然なものだから大丈夫」と決めつけず、植物の特徴を知ったうえで楽しむ。

それも、精油を暮らしに取り入れるための大切な考え方の一つです。

香りを選ぶことも、スキンケアの楽しみ

スキンケアは、肌を整えるためだけの時間ではありません。

お気に入りの香りを選び、植物オイルを手のひらに取り、ゆっくり肌になじませる。

そんな小さな時間が、忙しい一日の中で自分の身体に意識を向けるきっかけになることもあります。

今日はすっきりした香りがいい。

今日は花の香りをゆっくり楽しみたい。

そんなふうに、その日の自分の感覚から香りを選んでみるのもよさそうです。

精油を使ったナチュラルスキンケアは、特別なことをするというより、香りと触れる感覚を楽しみながら、自分の肌をいたわる時間。

そんなところから始めてもよいのかもしれません。

まとめ

植物オイルは肌に油分を補い、乾燥から守るためのケアに役立ちます。

そこに精油を少量加えることで、植物の香りを楽しみながら、いつものスキンケアを心地よい時間へ変えていくことができます。

ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど、使う植物オイルによっても使用感は変わります。

精油も、ラベンダー、ネロリ、ローズ・オットー、ティートリーなど、それぞれ香りや特徴が異なります。

肌に使うものだからこそ、安全性を確認しながら、その日の肌と気分に合うものを選ぶ。

香りを感じ、手で触れ、自分の身体に意識を向ける。

そんな時間も、六感のある暮らしの一つなのだと思います。

→ 精油辞典から、気になる香りを探す

→ 六感から、自分に合う癒しを探す

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