
私たちは毎日の暮らしの中で、たくさんの「音」に囲まれています。
好きな音楽。
雨の音。
鳥の声。
風に揺れる木々の音。
一方で、車の音や機械音、人の話し声など、気づかないうちに耳が疲れていることもあります。
同じ一日でも、耳に入ってくる音が変わると、なんとなく気分が変わることはないでしょうか。
音には、目には見えないけれど、私たちの気持ちや身体の状態に寄り添うような一面があります。
今回は「聴覚」を入り口に、音を楽しみながら心をゆるめる時間について考えてみます。
音を聴くと、気持ちが変わることがある
音楽を聴いているうちに、いつの間にか気持ちが落ち着いていた。
そんな経験をしたことがある方も多いかもしれません。
音楽を聴くこととストレスとの関係については、さまざまな研究が行われています。
音楽を聴くことで、心拍や血圧など身体の反応に変化が見られたり、ストレスを感じているときの回復を助ける可能性が示されています。
ただ、どんな音楽でも同じように感じるわけではありません。
音楽の種類やテンポ、その人の好みや、そのときの気分などによっても感じ方は変わります。
だからこそ、「癒しの音はこれ」と決めるよりも、
自分が聴いていて心地いいと感じる音
を探してみるのもよさそうです。
音と自律神経のつながり
音を聴いているとき、私たちの身体ではさまざまな反応が起こります。
そのひとつに関係しているのが、自律神経です。
自律神経は、呼吸や心拍、血圧など、意識してコントロールしているわけではない身体の働きに関わっています。
心地よい音を聴いていると、緊張していた気持ちが少しゆるんだり、呼吸が自然とゆっくりになったりすることがあります。
音楽と自律神経の関係についても研究されていますが、音の種類だけで決まるものではなく、聴く人の好みやそのときの心理状態なども関係すると考えられています。
「自律神経を整えるために音を聴く」というより、
心地よい音にふれて、少し力を抜く。
そんな時間が、結果的に身体の休息につながることもありそうです。
どんな音に癒される?
「癒される音」と聞いて思い浮かぶものは、人によって違います。
ここでは、日常の中で楽しみやすい音をいくつか見てみましょう。
自然の音
雨の音、川のせせらぎ、波の音、風の音、鳥の声。
自然の中には、一定ではないさまざまな音があります。
実際に自然の中へ出かけなくても、自然音を録音した音源を流してみると、いつもの部屋とは少し違った空気を感じられることがあります。
仕事や家事の合間に、ほんの数分だけ自然音に耳を向けてみるのもよさそうです。
ピアノやオルゴール
ピアノやオルゴールのような音は、音そのものだけでなく、余韻まで楽しめるところが魅力です。
特に、ゆっくりした曲を何となく聴いていると、いつの間にか呼吸もゆったりしていることがあります。
「リラックスしなければ」と頑張らず、ただ音を聴いているだけ。
そんな気軽さも、音の楽しみ方のひとつです。
クラシック音楽
クラシック音楽にも、穏やかな曲から躍動感のある曲まで、さまざまな表情があります。
「クラシック=リラックス」と決めつける必要はありません。
その日の気分に合わせて、
「今日は静かなピアノが聴きたい」
「少し気分を明るくしたいから、弦楽器を聴いてみよう」
というように選んでみると、音楽との付き合い方も楽しくなりそうです。
好きな音楽
そして、やっぱり忘れたくないのが「自分が好きな音」です。
研究でも、音楽の種類だけではなく、本人が選んだ音楽によって反応が違う可能性が示されています。
「リラックスするならこのジャンル」という決まりに合わせるより、
自分が好きな音を選ぶ。
それだけでも、音楽を楽しむ時間がつくれます。
日常に音を取り入れてみる
音を聴くために、特別な時間を用意しなくても大丈夫です。
たとえば、
- 朝、身支度をしながら好きな音楽を流す
- 家事をしながら自然音を楽しむ
- お風呂の中で静かな音楽を聴く
- 本を読む時間に小さな音量でBGMを流す
- 寝る前に照明を少し落として音楽を聴く
- 疲れたときに、数分だけ何もせず音に耳を向ける
こんなふうに、暮らしの中に少しずつ音を取り入れてみるのもよさそうです。
お気に入りの音楽を、いつでも気軽に楽しめる環境をつくっておくのもいいですね。
もちろん、音がないほうが心地よい日もあります。
そんな日は、無理に音楽を流さず、静けさそのものを楽しんでみるのもひとつの過ごし方です。
音とほかの感覚を組み合わせる
音は、ほかの感覚と一緒に楽しむこともできます。
音楽 × 香り
お気に入りの香りを楽しみながら、静かな音楽を聴く。
音と香りを組み合わせると、いつものリラックスタイムも少し違った雰囲気になるかもしれません。
香りを部屋に広げる方法にも、ディフューザーやアロマストーンなど、いろいろな楽しみ方があります。
どんな方法が自分の暮らしに取り入れやすいのか、こちらの記事でまとめています。
→ 香りのある暮らしをはじめよう|アロマディフューザーで心地よく香りを楽しむ
音楽 × 光
少し照明を落として、やわらかな灯りの中で音楽を聴く。
昼間とは違う静かな空間の中で音を楽しむと、いつもの時間も少し特別に感じられます。
光についても、その日の気分や時間帯によって心地よい明るさは変わります。
音楽 × 温もり
温かい飲み物を手にしながら、ゆっくり音楽を聴く。
お風呂で身体を温めながら、静かな音に耳を向ける。
そんなふうに、音と温もりを組み合わせてみるのもよさそうです。
その日の自分に合う音を探してみる
同じ曲でも、心地よく感じる日と、少しうるさく感じる日があります。
元気な日は明るい音楽を聴きたくなるかもしれません。
少し疲れている日は、静かなピアノや自然音が心地よく感じるかもしれません。
何となく落ち着かない日は、音楽そのものを聴く気分にならないこともあります。
だからこそ、
「今日はどんな音が心地いいかな?」
と、自分の感覚に耳を傾けてみる。
それだけでも、今の自分の状態に気づくきっかけになりそうです。
Rinkaの視点|音を「整える」のではなく「感じる」
音には、「身体を整えるためのもの」というだけではない楽しみがあります。
昔から好きだった曲を聴いて、懐かしい気持ちになる。
旅先で聞いた鳥の声を思い出す。
雨の音を聴きながら、何もしない時間を過ごす。
誰かと一緒に音楽を聴いて、その時間そのものを楽しむ。
そんなふうに、音は記憶や感情ともつながっています。
だから、
「この音を聴けばリラックスできる」
と決める必要はないのかもしれません。
そのときの自分が、
「この音、好きだな」
「なんだか落ち着くな」
「今日は静かなほうがいいな」
と感じること。
そんな小さな感覚を大切にしてみるのも、聴覚から自分をいたわる時間になりそうです。
まとめ|音に耳を向ける、静かな時間
音は、目には見えないけれど、私たちの毎日の中にいつもあります。
好きな音楽を聴いたり、自然の音を楽しんだり、あえて静かな時間を過ごしたり。
その日の自分に合う音を選ぶことで、いつもの時間が少し違って感じられることがあります。
自律神経との関係についても研究されていますが、「この音を聴けば整う」と決めるよりも、まずは自分が心地よいと感じる音に耳を向けてみる。
そんなところから、聴覚のリラクゼーションを楽しんでみるのもよさそうです。
忙しい一日の中で、ほんの数分。
音に耳を澄ませて、自分のための時間をつくってみませんか。
聴覚から、もう少し音を楽しむ
音そのものをもっと楽しみたい方は、こちらの記事もどうぞ。
六感から、自分に合う癒しを探す
音を聴くことも、香りを楽しむことも、光を眺めることも。
その日の自分に心地よいと感じるものは、毎日少しずつ違います。
ひとつの方法に決めつけず、そのときの自分が「心地いいな」と感じるものを探してみる。
そんなところから、六感を使ったリラクゼーションを楽しんでみるのもよさそうです。
