アロマテラピーとアロマセラピー

アロマテラピーとは、アロマ=芳香、テラピー=療法という意味を持ち、『芳香療法』と訳されます。同じ意味で『アロマセラピー』という言葉も使われていますが、この違いには歴史的背景と発展の経緯が関わっています。

アロマテラピーという言葉は、フランス人科学者ルネ・モーリス=ガットフォゼによって生み出されました。ガットフォゼは、精油の研究中に火傷を負った際、偶然ラベンダー精油を用いて傷の回復を早めたことから精油の持つ治癒力に着目し、これを体系的に研究しました。この研究成果が『アロマテラピー』という言葉の誕生に繋がります。その後、フランスでアロマテラピーを学んだマグリット・モーリーがイギリスに紹介したことで、イギリス国内でも広まりました。

『アロマテラピー』と『アロマセラピー』という表現の違いは、フランス語とイギリス英語の発音の差によるものですが、それ以上に興味深いのは両国での発展の仕方です。フランスでは、医療現場での使用が中心で、精油を症状や状況に応じて低濃度から高濃度まで幅広く用いてきました。内服や患部への直接塗布といった方法も採用され、治療を目的とした実用的な活用が主流です。

一方、イギリスでは精油を美容やリラクゼーションの目的で用いる文化が根付きました。精油はキャリアオイルで希釈され、心身のリラクゼーションやストレス緩和を目的としたトリートメントに使用されます。施術においては、精油の香りを楽しみながらリラックスできる時間を提供することが重視されています。

こうした違いから、日本を含めた多くの国では「アロマテラピー=フランス式」「アロマセラピー=イギリス式」と区別して使われることもありますが、近年ではそれぞれの良さを取り入れたスタイルが主流となってきました。技術や知識の交流が進むグローバルな時代では、厳密な区別は難しくなりつつあります。

実際、施術内容も多様化しており、各サロンや施術者が独自のアプローチを取り入れているケースも珍しくありません。お客様が自分に合った施術法を見つけるためには、実際に体験してみるのが一番の近道です。香りの好みや体質は人それぞれ異なるため、何が自分に最適かを知るには、いくつかの方法を試してみることをおすすめします。

当サロン「Relaxation Cachett Rinka」でも、フランス式・イギリス式それぞれの良いところを取り入れた精油選びと施術をご提供しています。お客様の体調やご希望に合わせて最適なブレンドをご提案し、心地よい時間をお過ごしいただけるよう心掛けています。精油の香りがもたらす深いリラクゼーションと、心身のバランスが整う感覚をぜひ体験してみてください。

アロマの世界は奥深く、知れば知るほど魅力が広がります。初めての方も、すでにアロマを取り入れている方も、ご自分の心と身体が求める心地よさを見つけにぜひいらしてください。私たちは皆さまのリラックスタイムを、精一杯サポートさせていただきます。

あなたの心と身体に、ひとときの癒しを。

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